ホールセール・ビジネスにおける通信業界の変革

Homeブログホールセール・ビジネスにおける通信業界の変革

ホールセールビジネスはテレコム業界の大動脈として、世界中のビジネスを接続しています。しかし、昨今の企業向けデータ回線サービス価格の下落により、ホールセールビジネスは進化、変革を余儀なくされており、革新的な通信事業者はコンテンツ・プロバイダーやOTTプレーヤー(インターネット回線を通じ大量のデータを流す通信事業者以外の企業)などの新興の業界からの急増する需要を取り込むためのサービスを出しています。

今月発表されたキャパシティー・インテリジェンスのアジア・ホールセール・レポート(2017年版)によると、調査回答者の多く(75%)が、アジアにおけるデータの伸びを支えているのはビデオやミュージック・ストリーミングと答え、ついで72%がソーシャルメディアと答えています。スマートフォンの普及が進み、コンシューマーはスマートフォンに対して大きく期待を寄せていることがうかがえます。回答者の75%は地域内で作成されたコンテンツに一番期待すると回答し、65%がIoT分野での開発に期待すると回答しています。

同じような傾向が他の調査でも明らかになっています。例えばテレコム・アジアは2016年のホールセール・レポートで、ゲーミングやクラウド企業などのOTTが大容量の通信を消費しており、クラウドの市場が急速に伸びていることを報告しています。

一方、モバイル市場も拡大を続け、エリクソンによると2016年現在、アジア太平洋地域におけるモバイルネットワークは40億近くに達してます。これは世界全体のほぼ50%に相当します。そして、モバイルネットワークはただのボイスだけでなく、メッセージング、広告、ローミング、データ分析やビデオ等に使われています。さらに、モバイル分野での革新により、MVNO(仮想移動体通信事業者)が増え、従来のボイスやデータ通信だけでなく、ヘルス、コネクトホームやビデオ会議などのスペシャリスト・サービスに利用されています。

このレポートでキャパシティー・インテリジェンスは、どの通信事業者の業績も伸びると予想しており、ボイスやデータなどの成熟市場は1桁の伸びに留まるが、新興市場は今後数年間100%を超える伸びを示すだろうと述べています。国際接続も重要で、35%の調査回答者がアジアと国際の比率は50:50と答え、34%が25:7575の比率で国際の方が多いと回答しています。16%が100%国際と答えています。

従って、テレコム・サービスの需要に応えるために一番重要な要因が国際接続(72%)で、次に次世代テクノロジー(66%)であるといえます。

高速なオプティカルサービスやソフト定義ネットワーク(SDN)などの次世代テクノロジーにより帯域に柔軟性を持たせることができるようになり、データセンターや拠点間の激しく変動する需要に応えることができます。データセンターにおけるキャパシティーやコンピュートがスケーラブルであるのと同様にColtを始めとする革新的な通信事業者が利用量に応じた課金モデルに対応した「オン・デマンド」サービスを提供しています。

アジア・ホールセール・レポートによると、ホールセール事業者のサービスに関する考えが変わってきており、市場とともに進化し始めています。

キャパシティー・マガジンは2017年のホールセール通信業界で最も注目されるリーダの一人としてColtのCEOカール・グリブナーへの取材を通じ、Coltの戦略が上記のような業界動向を反映していることを確認しました。

Coltの統合長距離ネットワーク(LDN)はヨーロッパとアジアを香港、シンガポール、日本経由で結びます。さらに、Coltは新たな数テラビットのオプティカル・バックボーンやSDNベース・オンデマンド・サービス導入などに多額の投資をおこない、イノベーション要件に応える他、ホールセール・カスタマーが新規市場に進出するのをサポートするなど、ダイナミックに大きく成長するのを支援します。

また、次世代のプラットフォームの活用により、広帯域のネットワーク需要へ対応したColt IQネットワークを導入しています。2017年、ホールセールにとって鍵となるのが、データセンターの急増です。通信事業者は数テラビットのバックボーンや100Gbps対応ネットワークで急拡大する市場を支えます。

キャパシティー・インテリジェンスの調査で、他通信事業者以外のホールセール・カスタマーは主にOTT(57%)、コンテンツ・プロバイダー(56%)で、次いでデータセンター(50%)です。Colt IQネットワークは世界中の800もの主要データセンターを接続可能です。Colt IQネットワークは、規模にかかわらず、すべてのフットプリントをカバーできるネットワークを必要とされるパートナー様をサポートします。

11月1~2日にウェスティン都ホテル京都でPeering Asia 1.0というイベントが開催されます。Coltとのピアリングについてご興味のあるお客様のご来場をお待ちしております。

Business people walking and talking discussing ideas in the office

Make Do

30 October 2017

その他事例紹介

株式会社エアネット

September 27, 2023
, , , , , , , , ,

株式会社エアネットは、Colt On Demandの導入により、同社クラウド接続事業およびDR拠点向け回線の帯域を柔軟にコントロールすることで、納期短縮と大幅なコスト削減を実現

続きを読む

Huisman Equipment BV

June 6, 2023
, ,

Huismanは、Colt SD WANとSecure Network Gateway、Zscalerを統合した総合ソリューションを採用

続きを読む

ESPRIT Europe GmbH

May 18, 2023
, , , , , , , , , ,

ESPRITは、Colt Intelligent Communication(CIC)サービスにより、従業員に統一されたコミュニケーションプラットフォームの提供に成功

続きを読む

ウィズ・プランナーズ株式会社

July 12, 2022
, , ,

ウィズ・プランナーズ株式会社は、同社ユーザー向けコンタクトセンターのバックボーンとしてColt SIP Trunkingを採用

続きを読む