Colt CEOカール・グリブナー氏「Coltにとって変革の年」
2016年11月7日 | Jason Mcgee-Abe
ColtのCEOカール・グリブナー氏は同社の2017年の戦略的優先事項、拡張計画そしてヨーロッパでの事業運営の主なチャレンジについて以下のように語りました。
この1年間のColtのハイライト、開発等の主な動きについて教えてください。
Coltにとって大きな変革の年でありました。1月にCEOとして就任して以来、シニアマネジメントチームの約4割が新しくなりました。会社は大きく変わり、戦略や社風もこの12カ月で大きく変わりました。
コア・インフラに多額の投資を行い、数テラビットのオプティカル基幹網や100Gbps接続に最適化された次世代パケット網を構築して、デジタル企業の増大する接続要件に対応できるようにしました。

現在、約300名の営業要員の採用を進め、優れたカスタマーエクスペリエンスを通してサービスの大幅改善を目指しています。
ヨーロッパ市場で事業運営するにあたり、何が一番難しいですか。今後これをどのように克服していきますか。
ヨーロッパは競合市場であり、Coltは多額の投資を行って100MB以下のコモディティ市場で競合するのではなく、1GB、10GBさらには100GBの広帯域のサービスを提供していきます。
お客様企業のビジネスは変わってきています。より高い帯域のサービスを要求し、クラウドサービスへの移行を進めています。クラウドサービスへの移行にはさらに2年くらいかかると思います。サービスやソフトウェアをクラウドに移すと、今まで以上に高い帯域が要求されるようになります。広帯域実現のための設備構築を行っています。テラバイト級の容量のネットワークを運用していきます。
2017年の戦略的優先事項や拡張計画について教えてください。
100Gbpsのネットワークを構築した後も、企業文化を変えるためにやらなくてはいけないことがたくさんあります。問題はいかに迅速に動き、お客様のニーズや要求に応えていくことができるかです。
そのために、300名の営業要員を採用し、優れたカスタマーエクスペリエンスを実現していきます。Coltはカスタマーエクスペリエンスという観点で、マーケットリーダとして認められています。NPS(Net Promoter Score:顧客推奨度)のスコアを2020年には60に上げる目標です。業界でも一番のお客様志向の会社となるべくプロジェクトを進めています。
ソフトウェアの活用も進めます。お客様や競合会社をみると、SDNという観点から、ヨーロッパも米国に追い付いています。ヨーロッパでこの12ヵ月、SDN分野で進展がありました。Coltと実証実験を行った米国の大手キャリアをはじめ、多くのパートナーとSDNで協力をしています。Coltがアプリケーションの開発を行っているお客様もいます。
拡張に関しては、年間少なくとも2つの新規メトロネットワークを構築していきます。アジアで2つ、新規にメトロネットワーク構築する他、ヨーロッパの中堅都市でも構築を行っていきます。まだデータセンターやクラウド集積ポイントとの接続も増やし、お客様をデジタルビジネスのコアに近づけます。
CapacityEurope 2016参加にあって御社は何を期待していますか。
業界のリーダと会い、意見交換するよい場です。お客様や競合会社と話しをして、互いの経験等を共有したいと思います。Coltの CTO のラジーブ・ダッタが本日開かれるSDNのパネルで話す予定で、Coltの経験を皆さんにお伝えします。
