【2022年最新版!】海外ネットワーク導入時に直面する諸問題と押さえるべき4つのポイント

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新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)の影響が緩和されつつあり、グローバル展開を本格稼働・再始動する企業が増えています。また、コロナ禍でDX推進を強化した企業は、ITへの予算投下を強化しており、海外拠点のネットワーク環境の構築が重要命題です。

一方で、海外拠点でネットワーク環境を構築する際には、多くの問題が発生するため、事前に把握しておかなければ、円滑にプロジェクトを進めることは難しいでしょう。そこで本記事は、コロナ後のIT予算の現状なども踏まえ、海外拠点とのネットワーク接続で発生する諸問題と、構築時に抑えるべきポイントなどについて解説します。

1. コロナ後のIT予算の現状とは?

IT投資インデックスの推移(2001~2022年度予想)IT投資インデックスの推移(2001~2022年度予想)

ITRの「国内IT投資動向調査報告書2022」によると、IT予算はようやくコロナ禍を乗り越え、成長軌道に戻ったと言えます。

国内企業における2021年度のIT予算額について、「増額」と回答した企業が35%であることに対し、「減額」と回答した企業は11%ということで、増額する企業の方が多くなっています。ただし、上図2021年度の実績値2.28に対し、2022年の予測値は2.17と微減しており、まだまだ投資に対して慎重な企業が多い状況を垣間見ることができます。

コロナ禍のDXの取り組みへの影響とIT投資インデックス
コロナ禍のDXの取り組みへの影響とIT投資インデックス

一方で、デジタル・トランスフォーメーション(以下DX)を推進した企業においては、IT予算を増額した傾向が高いようです。上図では、2020〜2021年の中盤にかけてDXへの取り組みが加速した企業ほど、IT投資を行っている割合が高くなっています。コロナの影響によって変化した市場の変化に柔軟に対応するためにはDX推進が必須のため、多くの企業が取り組み始めているようです。

2. 企業のIT予算。投資額の増減は?

2022年度に新規導入/投資増額が期待される上位10製品・サービス2022年度に新規導入/投資増額が期待される上位10製品・サービス

同調査によると、企業のIT予算の増減について、2022年度に新規導入する可能性がもっとも高いサービスが「電子契約/契約管理」で、昨年よりも投資が増えることが期待できるサービスはIoTということです。

ちなみに、前年度の調査で新規導入可能性が1位だった「5G(パブリック)」も、依然として高い順位を維持しており、IoTと絡めた新規サービスの開発を進める企業が増えていることを示唆しています。なお、前回は投資増減指数で1位だった「ビデオ会議/Web会議」の順位が下がっているのは、コロナ禍を経て多くの企業で導入済であることが理由でしょう。

3. 海外ネットワークで直面する問題とは?

コロナが収束し始めたことで、グローバル展開を再開、または本格化する企業が今後増えるでしょう。

ビデオ会議が頻繁に途切れたり、通信速度が遅くなってメールやファイルの送受信が思うようにできなくなると、業務をスムーズに進められなくなります。海外拠点を準備する際には、さまざまなネットワークにまつわる問題に直面するため、解決策を講じておく必要があります。

まず、海外拠点における国際ネットワークの調達や開設には多くの工数とコストが必要です。現地のキャリアごとに契約内容を確認し、あらゆる拠点で同じ品質を担保することは非常に困難です。また、いざネットワークを開通した後も、メンテナンスや障害の切り分けが必要になり、運用体制を整備しておかなくてはいけません。

海外でネットワークを構築するためには、専門的なスキルを持つスタッフを準備することや、海外ネットワークの豊富な知見が必要になるため、未経験の企業にはややハードルが高いと言わざるを得ないでしょう。

4. 海外拠点とのネットワーク構築で抑えておきたいポイントとは

海外拠点のネットワーク構築を行うためには、いくつかのポイントを押さえなくてはいけません。本章では、特に重要なポイントを4つ紹介します。

ポイント1. 品質を担保するための事前調整が必須

海外拠点のネットワーク品質を担保するためには、さまざまな事前調整が必要です。日本では特に留意しなくてもよいことが、海外においては事前に調整しておかないとトラブルに発展する可能性があります。

例えば、国内では簡単に入手できるネットワーク機器が海外では入手困難なケースや、同一の機器でもファームウェアが違うため利用できないケースなど、苦労が多いものです。

また、現地のネットワーク業者に仕事を依頼する際には、必ず契約書を交わし、保守や瑕疵担保などについても細かく確認する必要があります。さらに、分かりやすい指示書を準備したり、作業後の入念な確認が欠かせません。多くの海外拠点を持つ企業にとって、各国の業者ごとにSLAや仕様の異なる契約内容を管理しながら、こうした準備をすることは非常に困難です。

Coltは世界中で自社ネットワークを所有しており、同じSLAのサービスを提供可能です。また、契約も「Colt」に一本化できるため、障害発生時の責任分界点の明確化や、ベンダーマネジメントの観点からも優位性があります。さらに、Coltは24時間365日のサービスデスクで日本語・英語以外にも、中国語やヨーロッパ圏言語など各国の言語に対応可能なことも他キャリアにはない点です。

ポイント2.目標を可視化し共有すること

海外拠点でネットワーク環境を構築する際には、達成したい目標を可視化し、現地のメンバー全員で共有することが大切です。海外拠点の立ち上げ時には、イレギュラーな事態やトラブルが多く発生するため、当初の目的通りに進まないことも多く、目的をピボット(方向転換)しながら進めることも珍しくはありません。

そのため、常に目標を可視化して、メンバー全員で共有しておかないと、認識の齟齬が発生しプロジェクトがうまく進まない可能性があります。

ポイント3.余裕を持ったスケジュールにすること

日本企業が海外に進出する際、まず驚かされるのが海外企業のスケジュール感です。日本で仕事をする場合には、企業同士で最初に約束したスケジュールで進行することが当たり前のため、事前の了承なく遅延することはほぼないでしょう。

一方で、海外の通信キャリアとネットワークの調整を行う場合は、思ったようなスケジュールで進められることは、むしろ稀です。長期間、通信キャリアから何の連絡もないことも珍しくはなく、調整に多大な日数がかかることを覚悟しておかなくてはいけません。

そのため、海外拠点を立ち上げる際には、ネットワーク環境の構築に想像以上の長い期間が必要になるので、余裕のあるスケジュールにしておくことが重要です。

ポイント4.トラブルを予見すること

現地のスタッフは可能な限りトラブルを予見しておき、イレギュラーやトラブルが発生しても、当初のスケジュール通りプロジェクトを完遂させられるように調整しなくてはいけません。

海外拠点を立ち上げるスタッフの多くは日本人なので、海外の業者とうまくコミュニケーションが取れないこともあるでしょう。言語だけでなく、現地の文化や習慣になれないと、スムーズに各種調整が進められません。さらに、時差により問題発生時に連絡がつかず、解決まで予想以上に時間がかかってしまうこともあります。

したがって、海外拠点でネットワーク構築を行うスタッフは、すべてのタスクが成功する前提ではなく、失敗することも見込んだうえで、計画やスケジュールを立てる必要があります。

そのためには、「問題が起こったら誰に連絡したらいいのか?」「連絡がつかない時はどうしたらいいのか?」など、起こりうるトラブルを可能な範囲で予見して対策を準備しておくことが欠かせません。こうしたトラブルを回避するためにも、24時間365日対応の運用監視・保守サービスがあるキャリアを選定することが選択肢の一つです。

5. まとめ

コロナが収束しグローバル展開を進める企業が増える中、海外拠点におけるネットワーク構築の重要度が、今後はより高まっていくことでしょう。さまざまなトラブルの発生が予想されるため、今回紹介した内容にも留意し、万全の体制で臨むことをおすすめします。

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