オンデマンド型ネットワークがもたらす改革 – ネットワークを「使った分だけ」コントロールする方法
わずか数分で帯域を
増減速する
ネットワークとは?
この数年で企業は様々な変化への対応を迫られました。先行きが不透明な中、 CIO(Chief Information Officer、最高情報責任者)は一体どのように未来に向けた計画を立てればよいのでしょうか?
機敏性が求められるネットワークを構築するには何が必要なのでしょうか?柔軟なネットワークソリューションからどのようなメリットを得られるのでしょうか? 本資料では、こうした課題を解決する柔軟なオンデマンド型ITインフラストラクチャについて解説いたします。
オンデマンド型
ネットワークの特長
オンデマンド型ネットワークは、ユーザー自身がポータルでネットワークを管理することで、必要に応じて帯域を自在に拡張・縮小することが可能です。
利用量の少ない時間帯や期間の帯域を下げることで、必要最低限のサービス料のみ発生するため、時間とコストを節約しつつ、生産性を高めることが可能です。
迅速な見積り申請やサービス発注、利用開始が可能です。さらに、従業員の勤務形態の変化や一時的なイベントなどにいつでも対応することができます。どのような変化が生じても、インフラストラクチャのあらゆる部分を必要に応じて迅速に拡大・縮小できなければなりません。
Coltの最新の調査報告書では、ITに関する上級意思決定者の24%は柔軟なネットワークをクラウドベースのプロジェクト に最初から組み込むべきだったと考えており、これが最も後悔される項目となっています。多くの場合、プロジェクトが成功すると、固定的なネットワークでは対処できない量のリクエストが生じます。この問題を緩和するには、プロジェクトの推進中に需要に応じて拡張でき、クラウドプロジェクトの評価、テスト、最適化の際に縮小できる柔軟なネットワークが必要です。
クラウドやクラウドベースのサービスは、初めから「従量課金型」のモデルを用いた機敏性のある設計になっています。そのため、ユーザーは必要なものにだけ料金を支払い、必要に応じてコストを低減できることに慣れています。問題があるのは、ネットワーク側です。多くの企業は依然として、手作業での見積り、時間のかかるフォーム入力、手作業でのプロセスといった古い方法に囚われています。固定的な長期契約によってあらゆるサービスが提供されるため、サービスを利用する企業は将来何が必要になるかを予測しなければなら ず、必要以上の料金を支払うはめになることさえあります。
デジタルインフラス
トラクチャと機敏性
に対するニーズ
デジタルインフラストラクチャとは何か?
デジタルインフラストラクチャには、機敏性のあるプラットフォームが不可欠です。基本的に、デジタルインフラストラクチャはあらゆるコネクテッドビジネスの基盤であり、ネットワーク、コンピューティン グ、ストレージ、そして事業運営を維持しつつ従業員を連携させるためのアプリケーションとクラウドプラットフォームによって構成されています。この基盤がなければ、事業を運営したり、お客様にサービスを提供したり、イノベーションを起こしたりすることはできません。
以前まで、ほとんどの場合、デジタルインフラストラクチャは公共サービスのようなものと見なされていました。つまり、企業にとって不可欠な要素ではあるものの、機能的に扱われていたのです。しかし現在、デジタルインフラストラクチャに投資する企業は、これを競争上の差別化要素として利用しており、イノベーションの高速化、より良いサービスの提供、変化への迅速な対応に役立てています。2016年に発表された英国政府のレポートでは、「今後数十年にわたり、デジタルネットワークは経済成長と生産性の向上を実現するためのインフラストラクチャとなるだろう」と述べられています。
その後、状況は大きく変わりました。
「将来成功を収めるのは、従業員が高度に分散する新時代の業務環境やデータ集約型のアプリケーションおよびサービスに向けて最適化されたデジタルインフラストラクチャアーキテクチャや管理戦略をフル活用する企業です。未来のデジタルインフラストラクチャには、ワークロードに配慮して高度に自動化された機敏性のあるインフラストラクチャになることを想定して『計画的に分散された』環境が必要です。IT部門な どのリーダーは、先を見越して協力し、デジタル事業の優先事項やKPIに合致した投資を行う必要があります。」
Mary Johnston Turner
Research vice president, Future of Digital Infrastructure Agenda program
at IDC
オンデマンド型ネットワークのユースケース
セール時期の小売業者や、週1回のグローバル会議を行うスタートアップ企業、ハイブリッド型勤務を推進するネットワークプロバイダーといった企業は、先進的なデジタルインフラストラクチャによってビジネスの効率を向上できる可能性があります。.
クラウドがもたらす創造性
創業当初はヨーロッパ地域を拠点としていた某制作会社は、北米、アジア、アフリカでの事業展開を進めており、将来的にはさらに事業地域を拡大することを計画しています。2つ目の拠点を開設した後、同社は柔軟性に欠ける時代遅れのネットワーク体制が事業拡大の足を引っ張っていることに気が付きました。
デザイナーはできる限りすばやくトレンドに対応する必要があるため、時代に合った作品を適切なタイミングで消費者に提供するには、スケーラブルなネットワークの仕組みが極めて重要です。そこで、オンデマンドのクラウドコンピューティングの出番です。同社の事業は5年前より成長しており、ほぼすべての作品がオンラインで提
供されているため、帯域を毎年拡張する必要があります。
柔軟なネットワークがあれば、短期契約を締結したり、契約の再交渉を行ったりせず、必要なときにすぐに帯域を拡張できます。
クラウドへ移行するテクノロジースタートアップ企業
セール時期の小売業者や、週1回のグローバル会議を行うスタートアップ企業、ハイブリッド型勤務を推進するネットワークプロバイダーといった企業は、先進的なデジタルインフラストラクチャによってビジネスの効率を向上できる可能性があります。.
クラウドがもたらす創造性
創業当初はヨーロッパ地域を拠点としていた某制作会社は、北米、アジア、アフリカでの事業展開を進めており、将来的にはさらに事業地域を拡大することを計画しています。2つ目の拠点を開設した後、同社は柔軟性に欠ける時代遅れのネットワーク体制が事業拡大の足を引っ張っていることに気が付きました。
デザイナーはできる限りすばやくトレンドに対応する必要があるため、時代に合った作品を適切なタイミングで消費者に提供するには、スケーラブルなネットワークの仕組みが極めて重要です。そこで、オンデマンドのクラウドコンピューティングの出番です。同社の事業は5年前より成長しており、ほぼすべての作品がオンラインで提
言語やコンピューターサイエンスを学ぶ学生や翻訳者と世界中で協力し、多言語翻訳アプリを開発している某 スタートアップ企業は、各拠点でオンプレミスサーバーを利用し、自社のデータを保存していました。そのため、ITエンジニアの勤務時間外にエラーが発生した場合、翌日にITエンジニアが出勤するまで解決できず、生産性が低下してしまうという課題がありました。しかし、Microsoft Teamsなどのコラボレーションツール一式をクラウドに移行すれば、世界中のどこからでもいつでも文書や資料にアクセスできるようになります。既存の帯域を使用した場合、この移行の完了には数週間かかる見込みでした。オンデマンドネットワークを利用することにより、迅速に拡張してすべてをクラウドへ移行し、通常の事業環境に適したレベルに再度縮小することができました。
グローバル企業で従業員の
連携を確保
Coltでは、一週間を通してオフィス内での帯域使 用量が大幅に変動することが分かっています。そこで、ロンドンオフィスにおけるネットワークトラフィックの状況を調査し、現在のネットワーク使用状況を2020年のパンデミック前と比較したところ、興味深い結果が得られました。
パンデミック前のオフィス内の1日あたりのクライアント
(Wi-Fiに接続するデバイス)数は約720台でしたが、パンデミック後は約110台と7分の1にまで急減しました。しかし、2020年時点では帯域使用量が1日あたり約120Mbpsであったのに対し、現在は152Mbpsに増加(26%増)していました。オフィスに出社 している人数と使用デバイス数は減少している
のに、帯域の使用量は増加していたことが分かりました。
こうした変化に対応するため、ColtのITエンジニアチームはデジタルインフラストラクチャの再構築とクラウド移行により、従業員 によるリモートアクセスの効率化と、一週間を通してトラフィックの急増に対処できる帯域配分を実現しました。
スケーラブルなネットワークによって、必要に応じて帯域を増減速することでデジタル
インフラストラクチャを最適化し、パフォーマンスを最大限に引き出すことができます。
高速なデータセンター接続
- 通信業界では、お客様の主要事業以外のネットワークでも要求が高まっています。例えば、ローカルクラウド PoPへの接続 をとっても、見積りの提出やネットワークの利用開始に数週間や数か月もの時間をかけてはいられません。
- オンデマンドネットワークや、通信パートナーと緊密に連携したAPIを利用すれば、即座に見積りを取得し、わずか数分でサービスをプロビジョニングしてデータセンターに導入できます。
「待ち時間」を
減らして効率化
するために
この数年間で、デジタルインフラストラクチャエコシステムを形成する企業をとりまくデジタル技術は変化し続けています。3~5年先まで固定契約を締結するというという従来の方法は、変化の激しい現代には合っていない方法と言えます。
変化し続ける現代にあった方法
最新のオンライン業務環境の迅速な確立、チームが連携するためのキャパシティの拡張、世界中での新しいサービスの展開など、企業が迅速かつ効率的に変化に対応するためには妥協できないポイントが多く存在します。「クラウドライクな」エクスペリエンスを企業のIT環境全体に適用することが重要です。最初のインタラクションだけクラウドで行い、その後は手作業でのプロセスや時間のかかるタスクが残っているようでは意味がありません。
なぜ見積りや注文処理に
時間がかかるのか?
ネットワークに膨大なコストを費やす企業にとって、迅速かつ簡単に見積りを取得できることは極めて重要です。確かに、複雑なプロジェクトにおいては、顧客担当チームと膝を突き合わせて最適なソリューションについて話し合ってみる価値はあります。しかし、ビルやデータセンターへの新たな接続を確立するためのコストを把握する必要がある場合、最新のものであると信頼できる情報をすばやく 取得できるかどうかによって大きな違いが生じます。Coltは、緊密なAPI統合により、パートナーと協力してネットワーク全体で即座に価格を提示できるようにしています。これは即座に正確な見積りを取得できる最も効率的な方法であり、Colt Onlineプラットフォームを通してだけでなく、お客様独自のプラットフォームに組み込むことでも利用できます。
「Coltは、時間のかかる従来の方法を可能な限り排除して、エラーのリスクを軽減し、高速化を図ることでお客様のお役に立とうとしています。お客様は、見積りを取得した後、Colt Onlineかお客様独自のプラットフォームのいずれかで数回クリックするだけで発注することができます。そのため、最初の統合と商業契約に同意すれば、フォームを提出して顧客担当チームに働きかけ、注文を処理するよう促す必要はありません。いまだに見積り回答を待っている企業や、古い発注方法に手間取っている企業にとっては、今こそ改革のときではないでしょうか?」
理想のインフラストラクチャ
を実現するために
この数年で、多くの企業が変化への柔軟な対応力の重要性を痛感しているでしょう。
中でもネットワークインフラストラクチャは、企業の思い描く通りに機能しなければなりません。柔軟性に欠ける 非効果的な方法ではなく、インフラストラクチャ自体がニーズの変化に応じて変化する必要があります。Colt On Demandを利用すれば、例えば翌週に計画された全社会議のために5Gbpsのネットワーク帯域が必要な場合も、出社する従業員がほとんどいない週末に100Mbpsまで減らしたい場合も、ポータル上でわずか数クリック設定を変更するだけで帯域を自在に拡張縮小することができます。
デジタルインフラストラクチャパートナーと協力して、既存環境を見直すことでさらにビジネスの効率化が実現する可能性があります。
- 最新の請求書の取得、計画作業の最新状況の確認、 アカウントの設定変更などに不必要に時間を取られていないか?
- 使いにくいプラットフォームで、情報へのアクセスや管理が不透明になっていないか?
- オーダーや確認の度に依頼を申請する必要があり、作業が煩雑になっていないか?
オンラインポータルやアプリを利用すれば、こうした課題に左右されず、望みどおりの エクスペリエンスを実現できます。
未来に起こることを全て予測することは不可能なため、事業に影響を及ぼすような不測の事態に備えて万全の支援体制を取れるパートナーを見つけることが重要です。パートナーが適切なデジタルインフラストラクチャ構築をサポートできるかどうか、以下チェック項目をご確認ください。
- 見積りや発注のプロセスは効率的ですか?
- ニーズに応じて迅速に帯域を変更できますか?
- 自社に合ったプラットフォームを利用していますか?
- 利用量に基づいた適切なネットワーク契約ですか?
- エコシステム全体で発注プロセスを簡略化していますか?
Coltサービスに関する詳細は以下よりお問合せください。
WEBフォーム: https://www.colt.net/ja/contact-us/営業電話:03-4560-7100